1月に見てたコンテンツの話

見てから間が空いてしまったが、1月に諸々見てたコンテンツの中からピックアップして感想戦。

 

昭和恋々 

山本夏彦久世光彦の共著。それぞれの回想を写真付きで著した随筆。

歴史と現代という事を考えた時に、現代は同時多発で起こっている様々な事象の全てを意味しているのに、過去の歴史となっていくものは、その中のごく一部の残滓を選り分けえくるのに過ぎないので、基本的にはまるで足りない。

 

考古学が扱うレベルのものは貴賤や人の選別が入っていないかも知れないが、文字以降の歴史に記録されたものは誰かしらの目線に捉えられたもので、多く語られる内容はそこで起きていた事の代表的なごく一部。権力の話や、何か現代で言えばニュースに取り上げられるような、非日常で記するべき事が起きた時の話に偏って、要は日常が失われていく。ほんの少し昔の事であっても、今となっては日々そこにあった空気感のようなものはよくわからない。自分が産まれた時分の事であってすら、覚えているような気もするし、覚えていないような気もする。

 

この本では、山本夏彦が大正の半ば過ぎから昭和の15年ごろまで、久世光彦の方が昭和15年から39年頃までの話を書いている。口うるさいが記憶の確かなエスタブリッシュメント寄りのオッちゃんらの昔語りといった塩梅の、生活保守の類いを感じさせるノスタルジアを匂わせた会話で、多分面と向かって口を聞いたら恐縮しながらも閉口する類いか、あるいはその知識の深さに恐れをなしつつ興味深く拝聴する方に回るか、いずれかになりそうだ。俺は昭和の終わりから、平成の頭の15年20年くらいの話を思い出して語る事ができるだろうか

がっこうぐらし

放送をリアルタイムで見ていた身ではないので、単なる萌え絵の日常系話ではないのは承知していたが、パニックホラーの類いかと思って見ていたらサイコホラーでもあった。卵で閉じられた丼ぶりをカツ丼だと思って食べ始めたら鶏肉が出てきて実は親子丼である事に気付いたみたいな。多分違う。萌え絵でシリアスってまどマギぽいなと思ったら案の定こちらもニトロプラスであった。

 

4K TV を買ったり、Amazon FireStick 4K を買ったりして、せっかくだから Prime Video を見ようと思って探していた時に、そろそろ Prime 特典での公開が終わるというタイミングのリコメンドに上がってきたのでチョイスして見ていたが、絵とストーリーのギャップにきっちり乗れたのでしめしめと思って楽しんでいたら、8~9話あたりまで見たところで、Prime 特典での公開が終わってしまった。そういえば随分昔、nasne の録画予約リストに途中から入れてあったようなと思って漁ってみたら2話以降は録画されていたので続きはそちらで試聴。でも、nasne の三倍録画なんかよりは Prime Videoでの配信の方が画質もいいし、何より、CMとか入らないから単純にコンテンツを見るという意味ではやはり利便性がいい。CMとかの、その放送時期に縛られた内容も今見返すと、おーっとなる事もあるのだが、どうだろうな。この放送でいえば、OP曲を歌って踊ってるメイン声優4人組の CM はちょっとかわいくて良かったが…。

 

ダンベル何キロ持てる?

オープニングのファイルーズあいの歌声の伸び方が最高だった。

「お願いマッソー!めっちゃモテたーい!!」

最初は天ちゃんのあえぎ声が聞けるアニメ、だと思ったら、割とよく出来たギャグだった。見てると筋トレしたくなったり、ジムに通ったりしたくなるアニメではあったけど、まだ実行に移すところまでは至らず。マッチョになりたいとは思わないが、衰えが気になる歳にはなりつつあって、維持をどうするかは課題ではある。フットサルはなるべく週一くらいでやるようにはしているが、上半身は容赦なく衰えるし。

 

知人にこのアニメを見て面白かった話をしたら「マンガが最高だから、マンガを読め」と言われた。